正直ね、期待してなかったんだよ。
マッチして30分で「今日会わない?」って来る人、だいたいロクでもないから。
でも、はるとは違った。全然、違った。
マッチした瞬間のこと
土曜の朝、ベッドでだらだらしながらTinderひらいてて。
コーヒー飲みながら右左してたら、はるとにマッチした。
写真は3枚。どれも自撮りじゃなくて、友達と撮ったやつとか、旅先っぽいやつとか。(こういう人、なんか信頼できる気がして)
プロフィールに「六本木で働いてます、ご飯行きましょ」ってだけ書いてあって、シンプルすぎて逆にちょっと気になった。
マッチして5分で「今日の夕方空いてる?」って来て。
(はやっ)ってなったけど、なんか嫌な感じがしなかった。
文章が丁寧だったし、絵文字も無駄に使ってなかったし。
勢いと、ちゃんとさのバランスが絶妙だった。
気づいたら「18時に六本木でいいよ」って送ってた。マッチから30分も経ってなかったと思う。
会う前の、あの時間
夕方まで家にいたんだけど、なんか落ち着かなくて。
シャワー浴びて、髪乾かして、クローゼットの前で3回着替えた。
(会ったことない人に、なんでこんなに時間かけてるんだろう)って思いながら、でも手は止まらなかった。
結局、黒のリブワンピにした。
鏡の前で一回くるっと回って、「うん、いいじゃん」って自分に言った。
こういう自己完結、大事だと思ってる。
六本木、待ち合わせ
改札出たら、もうはるとがいた。
写真より、全然よかった。
背が高くて、ジャケット着ててちゃんとしてて、でもかっちりしすぎてなくて。
「ゆいさんですか」って言われた瞬間、声が低くて、それだけでちょっとドキってした。(声に負けることあるよね、ほんとに)
連れて行ってくれたのは、六本木の路地裏にある小さなビストロ。
外からじゃわからないくらいの扉で、中に入ったらキャンドルの灯りと、ワインのにおいと、静かな音楽が混ざってて。
(こういうお店、知ってるんだ)ってなって、それだけで印象が変わった。
最初の30分は、お互いちょっとだけ探り合ってた感じ。
でもワイン2杯目に入ったあたりから、なんか急に話しやすくなって。
仕事の話とか、休日の過ごし方とか、たわいもないことをたくさん話した。
たわいもない話で笑える人って、いいなって思う。
転換点、あの一瞬
料理が来たとき、わたしが何か言って笑ったら、はるとが少し身を乗り出して。
「笑い方、かわいいね」ってサラッと言ったんだよね。
ぜんぜん狙ってない感じで、目を見て、すっと。
(え、ちょっとまって)
顔に出てたと思う。
こういう言い方をする人が、いちばんずるい。
そこからなんか、距離感が変わった。
テーブル越しの話し方じゃなくなってきて、声のトーンも低くなってきて。
わたしも、気づいたら前のめりになってた。
その夜のこと、と翌日のこと
お店を出たのが22時すぎで、外の空気がすこし冷たかった。
「もう一軒行く?」って聞かれて、一秒も迷わなかった。
(これ、迷うふりするのも違うなって思って)
次のお店は、ふたりがけのソファ席で。
気づいたら隣に座ってて、肩が触れてて、なんか、なんかもうそれだけで全部わかった気がした。
言葉より先に、わかることってある。
その夜のことは、全部は書けないけど。
帰りたくないって思ったのは、ほんとのことです。
翌日の日曜、お昼すぎに目が覚めて、スマホ見たらはるとからLINEが来てた。
「また会いたい」って、一言だけ。
(またこういう言い方するじゃん)って思いながら、にやにやしながら返信した。
マッチして30分で会う約束する人なんて、ってずっと思ってたけど。
なんか、フィーリングって時間じゃないのかもしれないね。
もう少し、続きを書けそうな気がしてる。
この話の続きとか、もう少し正直なこととか、MyFansの方に書いてるのでよかったら🤍


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