深夜2時のLINEって、ふつうは無視するじゃないですか。
でもなんか、会いに行っちゃったんだよね。
自分でも、ちょっと笑える。
そもそもりくってどんな人だったか
Tinderでマッチしたのは3日前。
プロフィール写真が、なんか良かった。ちゃんと自撮りじゃなくて、友達に撮ってもらったっぽい自然な感じの。笑顔が、なんか、余裕ある感じ。
年齢は29歳。赤坂で働いてるって書いてあって、メッセージのテンポも悪くなかった。
(でも3日間、ご飯行こうとはなってなかったんだよね)
なんとなく話してるだけの状態だったとこに、深夜2時に来たわけ。
「今から会える?赤坂にいる」
普通に既読無視するつもりだった。ほんとに。
でも画面見ながら5分くらい考えて、なんか、起きてたし、別に明日仕事も遅めだし、って言い訳を自分の中でいくつか並べて。
「どこにいるの」って返してた。
(あ、これもう行く気になってるじゃん、と思いながら。)
深夜の赤坂、思ってたより静かだった
タクシーで20分くらい。
車内がずっと静かで、窓の外の街灯だけ流れてって、なんか映画っぽいな、とか思ってた。
(こんな時間に会いに行くわたし、正気か?)
(でもなんか、ちょっとだけ楽しみなんだよな、これ。)
待ち合わせは赤坂の小さいバー。地下に降りる階段があって、扉開けたらジャズが小さく流れてて、カウンターだけのお店。
そこにりくがいた。
写真より、背が高かった。
こっちに気づいて立ち上がった瞬間の、その動作が、なんか、自然で落ち着いてて、それだけでちょっと安心した。
2時のカウンターで話したこと
「来てくれると思ってなかった」って最初に言われて。
「わたしも来ると思ってなかった」って答えたら、笑ってくれた。
その笑い方が、写真で見てたやつと同じで。なんか、ほっとした。
ウイスキーのソーダ割りを飲みながら、なんでもない話をした。仕事のこと、最近見た映画のこと、赤坂がなんで好きかとか。
声が低くて、ゆっくり話す人で。
なんか、隣にいることが自然だった。
深夜2時に初めて会ってるのに、ずっと前から知ってる人と話してるみたいな、あの感覚。
(なんでこんな感じがするんだろう、って思いながら、でも深掘りするのやめた。)
何かが変わった瞬間
2杯目を飲み終わったくらいで、店を出た。
外、思ったより寒くて。
「寒い」って言ったら、何も言わずにりくのジャケットが肩にかかって。
それだけのことなのに。
それだけのことなのに、なんか、ちょっとやばかった。
(心臓、うるさい。)
赤坂の夜道を少し歩いて、どこかのビルの入り口で立ち止まって。
りくがゆっくりこっちを見て、なんか、言葉より先に目が合って。
その続きは、ここには書けないけど。
ちゃんと、ある。
翌朝、タクシーの中で思ったこと
帰り道、また窓の外を見てた。
今度は夜明け前の空で、さっきより少しだけ白んでて。
なんか、ぼーっとしながら、深夜2時のLINEに返事してよかったな、ってそれだけ思ってた。
理由とか、意味とか、別にいらないじゃん。
ちょっとときめいたならそれでいいって、最近やっと思えるようになった気がする。
りくとはまた会う気がしてる。
(気がしてる、じゃなくて、会いたいんだけど。正直に言うと。)
この夜の、もうちょっと先の話は、MyFansのほうに書いてます。
読みたい人はこっそり来てね。


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