マッチングして3日で朝帰りしてしまった話

マッチングアプリ日記

日曜の朝、見慣れない天井がそこにあった。

あ、やっちゃった。でも、後悔は1ミリもなかった。

それが全てだと思う。

マッチして3日、それでも会うことにした

はるとくんとマッチしたのは木曜日の夜だった。

プロフィール写真、なんか好きだったんだよね。笑顔じゃなくて、どこか遠くを見てる感じの横顔。

(こういう人って大体ちゃんとしてるか、ちゃんとしてないかのどっちかなんだよな)って思いながらいいねした。

マッチした瞬間にメッセージ来て、それが「休日何してることが多いですか?」みたいな当たり障りのないやつじゃなくて、「好きなラーメンの種類ってありますか」って聞いてきて。

それだけでちょっと好きになったよ、正直。

話してたら「今週の土曜空いてますか」って。

3日でデートの約束してた。

新宿、人混み、はるとくん

待ち合わせは新宿の東口。

土曜の夕方だから人がごちゃごちゃしてて、なんか自分の顔がちょっとこわばってるのわかった。

(写真と全然違かったらどうしよ)って毎回思うやつ。

でも改札出てきたはるとくん、写真より全然よかった。

背高くて、紺のシャツ、髪の毛がちょっとだけ湿ってて。

あ、ちゃんと気にして来てくれたんだなって、その湿り気でわかった。

「待ちました?」って聞いてきたんだけど、声が低くてさ。

(やばい、好みかも)

そこからもう負けてた気がする。

ご飯の後、なんか空気が変わった

新宿の路地裏みたいな小さい居酒屋に入って、最初は普通に話してた。

仕事のこと、住んでるとこ、好きな食べ物。

でもお酒が入ってくると、なんか声のトーンが下がってくるじゃん、お互い。

テーブルが狭くて、気づいたら肘と肘がちょっとだけ触れてた。

(どかさないんだ、この人)って思ったら、わたしもどかせなくなってた。

「なんで港区住んでるの」って聞いてきて、「なんとなく」って答えたら、「なんとなくで住める場所じゃないじゃないですか」って笑いながら言ってきて。

その笑い方がずるかった。

ちょっと意地悪な感じで笑う人、弱いんだよな、わたし。

転換点は、雨だった

お店出たら小雨が降ってた。

傘なくて、軒下で「どうする」ってなって。

(どうするって聞いてくる感じ、好きだな)って思いながら、「もう一軒行く?」って言ったらすぐ「行きましょう」って。

バーに移って、カウンターに並んで座って、さっきより近くなってた。

グラスの汗が指に伝ってくる感触とか、隣の人の体温とか、そういう細かいことが全部なんか鮮明で。

「今日、楽しいです」ってはるとくんが言って。

わたしも「わたしも」って言ったら、すごく自然に目が合って。

その3秒くらいで、今夜どうなるかわかった気がした。

朝、窓から光が入ってきて

目が覚めたら、見慣れない天井と、カーテンの隙間から入ってくる白い光。

(あ、新宿のほうか)って思いながら、なんかぼーっとしてた。

はるとくんはまだ横で寝てて、寝顔が思ったよりずっと穏やかで。

(昨日の意地悪な笑い方どこいったんだろ)なんて思いながらちょっと笑った。

マッチして3日で、こんな朝を迎えるなんて思ってなかったけど。

でも不思議と全然後悔してなかった。

ちゃんと好きだと思ったから会ったし、ちゃんと楽しかったから残ったし。

それだけでよかったんじゃないかな、って、日曜の朝の光の中で思った。

今日はその余韻のまま、なんにもしない日にする。

明日から仕事なのに、全然気持ちが切り替えられる気がしない。笑

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