まず先に言わせてほしいことがあって。
送った瞬間、ちょっとだけ後悔した。
でも4分後に「行く」って来て。
声出して笑ったよ、ほんとに。
水曜日の魔が差した瞬間
仕事終わりの22時、恵比寿から帰る電車のなかでなんとなくアプリ開いてたの。
別に誰かに会いたいとかじゃなくて、なんか惰性、みたいな感じで。
そしたらこうたからメッセージが来てて。
「今日お疲れ〜、何してた?」って。
(ああ、こういうタイミングで連絡してくるんだって思って)
こうたとはマッチして5日くらいで、まだ会ったことはなかったんだけど、なんかやりとりがテンポよくて、変にかしこまってなくて、わたしは割と好きだった。
顔も、ちゃんとタイプ。
プロフィール写真、白シャツで笑ってるやつが特によくて、なんか清潔感があって、でも隙もあって。
そういう男の人に弱いんだよな、わたし。
で、仕事疲れてたからかな、テンションちょっとおかしかったのかな、気づいたら「今日うちくる?」って打って、送ってた。
送ってから3秒くらい、呼吸止まった。
(やばい、重い?いや軽い?どっちにしてもやばい?)
でも来たの。「行く」って。
しかも全然焦った感じじゃなくて、さらっと。
それがなんか、逆に好きだった。
白金台で待ち合わせ
うちに来てもらう前に、近くで一杯飲もって話になって、白金台で待ち合わせることにした。
夜の白金台って、なんか空気がちがうの。
街灯が控えめで、店の明かりがあたたかくて、歩いてる人たちがみんなどこかゆったりしてて。
こうたは待ち合わせ場所にもう来てて、わたしを見つけてすぐ手あげてくれた。
(あ、思ってたより背高い)
写真で見るより、全然よかった。
白シャツじゃなくてネイビーのシャツだったけど、それもよかった。
会った瞬間、今夜の選択まちがってないなって思った。
小さなバーの隅のふたり
連れてってもらったのは白金台の細い路地にある小さなバーで、カウンターが6席くらいしかなくて、なんか映画みたいな場所だった。
席が近かった。
ひじとひじが触れそうなくらい。
最初はとりとめもない話してたんだけど、ワイン2杯目くらいから声のトーンが変わってきて。
こうたが「なんで今日誘ってきたの」って聞いてきて。
(この質問、ずるいな)って思った。
「なんか、送りたくなった」って言ったら、「それで十分です」って笑われて。
その笑い方がほんとによくて、なんか心臓がうるさかった。
会話のなかで手が触れたとき、こうたがそのままそっと置いといてくれて。
その「そのまま」が、ちゃんとわかってる人だって思った。
うちに着いてから
バーを出たのが0時ちょっと前で、うちまで歩いて帰った。
夜風がちょっと冷たくて、それがよかった。
うちに入ってからは、なんか自然だった。
変に緊張してなかったし、こうたも全然無理な感じがなかった。
(この人、距離の詰め方がうまいな)ってどこかで思いながら、でもそういうこと考えるのやめた。
考えるより感じてたかった。
夜が、ながかった。
ほんとに、ながかった。
翌朝、コーヒーの匂いのなかで
朝、目が覚めたとき、窓から光が入ってきてて、なんかきれいだった。
こうたはもう起きてて、「コーヒー飲む?」って聞いてくれた。
(いい人だな)って、シンプルに思った。
マッチして5日で「今日うちくる?」って送ったわたしを、ちゃんと受け止めてくれたことが、なんか嬉しかった。
軽くも重くもなく、ちょうどよかった。
恋愛ってこういう「ちょうどよさ」を探す旅な気がする。
水曜日に衝動的に送った一言が、わりといい夜になった。
こういう日があるから、アプリやめられないんだよね。
この夜のもうちょっとだけ正直なバージョンは、MyFansに書いてるので、気になる人はぜひ🫶

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