わたしって、基本的にリードされたい派なんだよね。
なのに、なおとにだけは全部わたしからだった。
そのくせ、予想外の方向に転がって。ちょっと待ってって感じだった。
Tinderで見た瞬間、あ、これダメだと思った
なおとのプロフィール、最初に出てきたとき正直「やばい」って声出た。
写真が3枚あって、1枚目がカフェで本読んでるやつで。
なんか、なんか、光の入り方とか、伏し目になってる感じとか、全部が好きな感じだった。
(こういうのに弱いの自分でもわかってるんだけどな)
身長178cm、28歳、都内メーカー勤務。
自己紹介文に「休日は本屋とコーヒーで完結する」って書いてあって。
もう右スワイプしてた。0.5秒くらいで。
マッチして最初のメッセージ、送ったのわたしから。
「本、何読んでるんですか?」って。
珍しいよ、わたしが先に動くの。それくらいタイプだった。
新宿、金曜の夜、待ち合わせ
待ち合わせは新宿の南口で、金曜の19時。
仕事終わってそのまま向かったから、ちょっと疲れてる顔してるかなって気になりながら。
改札前、人がいっぱいいて。人を探す顔って、なんかちょっと無防備でかわいいなって思う。
なおとを見つけた瞬間、写真よりよかった。
(なんでいつもこうなるんだろう)
紺のシャツで、少しだけ前髪が乱れてて。なんか、ちゃんと仕事してきた感があって、それが逆によかった。
「ゆいさん?」って言ったとき、声が低くて。
あ、声も好きなやつだ、ってなった。
もうその時点でわたしの中の熱量がどんどん上がってたんだよね、自分でも引くくらい。
ご飯も、その後も、全部わたしが決めた
お店どうします?ってなったとき、なおとが「ゆいさんの行きたいとこがいい」って言って。
最初は「えーどこでもいいですよ〜」って言おうとしたんだけど。
なんか、素直に連れていきたくなった。
新宿から歩いて少し、好きな和食のお店に連れてって。
席についたらメニューも「おすすめ何ですか?」って聞いてきて、全部わたしが頼んだ。
(なんか、逆にこれ楽しいかも)
ご飯食べながら話したら、なおとって聞くのが上手くて。
わたしが話してるとき、ちゃんと目を見てくれるし、変なところで笑ったりしないし。
こういう人、久しぶりだなってじわじわ感じてた。
食後、「次どうします?」もわたしが決めた。
バー行こって言ったら、「いいですね」ってついてきた。
転換点、バーで起きたこと
静かなバーで、並んでカウンターに座って。
お酒飲みながら話してたら、急になおとが口数が減った。
(あれ、つまんなかった?)って思ったんだけど。
「ゆいさんって、なんでそんなに全部決めてくれるの」って聞いてきて。
なんか、責めてる感じじゃなくて、純粋に不思議そうで。
「タイプすぎてリードしたくなったんです」ってわたし言ったの。
ちょっとびっくりする顔して、それから少し笑って。
「それ言われたの初めてかも」ってぽつって言った。
そっからなんか、空気が変わったよ。
なおとが、ちょっとだけ前に出てきた感じ。
グラスに手が近くなって、声のトーンが少し低くなって。
(あ、スイッチ入った)
その夜の記憶、まだ残ってる
バーを出た後のこと、ちゃんと書いていいか迷うんだけど。
ひとつだけ言えるのは、わたしがリードしたくせに、最終的には全然違った。
帰り道、すごく静かで。
金曜の夜なのに、ふたりの周りだけ時間がゆっくりな感じがして。
ああこれ、しばらく引きずるやつだって思った。
翌朝、ぼーっとしながらコーヒー飲んで。
なんで昨日あんなにわたしから動いたんだろうって考えてみたんだけど。
たぶん、好きって気持ちが先に体動かしたんだよね。
(久しぶりにそういう感じだったかも)
もっと正直に話してること、MyFansに書いてます。読んでくれたら嬉しいな🤍

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