まず先に言わせてほしいことがあって。
わたし、自分から言ったんだよ。「ホテル行こ」って。
送った瞬間、3秒くらい画面から目そらした。
しょうくんのこと、最初から気になってた
Tinderで見つけたとき、なんか直感で「あ、この人だ」って思ったんだよね。
写真が4枚あって、どれも自撮りじゃなくて。友達と飯食ってる写真とか、どこかの海外の街で撮ったっぽいやつとか。
顔がタイプってのもあったんだけど、なんかそれだけじゃなくて。写真から滲み出る「ちゃんとした感」みたいなのが好きだった。
(自撮りばっかの人ってなんか苦手なんだよね、なんとなく)
マッチしてからのやり取りも、すごく自然だった。
変に距離詰めてくるわけでもなく、かといって壁作りすぎてる感じもなく。
「この人、ふつうにいい人かもしれない」って思ったのが、正直こわかった。
六本木で会う、その前夜
待ち合わせは六本木の駅直結のあたりにしてた。
わたし六本木ってあんまり得意じゃないんだけど、しょうくんが「六本木のあのバーが好きで」って言ってたから合わせた。
(好きな人の好きな場所ってなんか気になるじゃん)
前日の夜、クローゼットの前でしばらく固まってた。
服より先に決めてたものがあって。
ちょっとだけ、自分でも笑えるくらい気合い入ってた。
会った瞬間のこと、鮮明に覚えてる
改札出たとこで見つけて、目が合って、しょうくんが先に笑った。
写真より、よかった。
それだけで、もうなんか、ちょっとやばいなって思った。
「会えた」っていう安心感と、「どうしよ」っていう緊張が同時に来て。
バーに入って、カウンター席に並んで座って。
照明が低くて、音楽がちょうどいい音量で、グラスがきれいに光ってて。
(この空間、反則だなって思いながら)
話してみると、声がよかった。低すぎず、でも落ち着いてる感じの。
わたしが何か言うと、ちゃんと聞いてくれてる感じがして。
「この人の隣にずっといたいな」って、2杯目のカクテル飲みながら思った。
わたしから言った、あの瞬間
3軒目どうする、ってなったとき。
なんか、ふっと思ったんだよね。
「もったいない」って。
このまま終電で帰るの、もったいないって。
(なんでこんなに素直になれるんだろうとか一瞬考えたけど、考えるのやめた)
LINEじゃなくて、口で言った。
「ホテル、行こっか」って。
しょうくん、一瞬だけ目が大きくなって。
それから、すごくやわらかく笑ったんだよ。
「ゆいちゃんがそう言うなら」って。
その「そう言うなら」って言葉の温度が、ずっと頭に残ってる。
翌朝、窓から朝の六本木を見ながら
カーテンの隙間から光が入ってきて、目が覚めた。
しょうくんはまだ寝てた。
寝顔って、なんかすごく無防備で。
(好きになったらだめなやつかもしれない)
って思いながら、でも、なんか後悔は全然なかった。
わたしから言ったこと、ぜんぜん恥ずかしくなかったし。
むしろ、言えてよかったって、ほんとにそう思った。
好きって思ったなら、動けばいい。
タイミングって待ってても来ないし、自分で作ればいいんだってことを、しょうくんが教えてくれた気がした。
この夜のこと、もうちょっと詳しく話してるのはMyFansのほうに書いてます。
読みたい人だけ来てね。


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