まず、正気じゃないってわかってた。
深夜2時に池袋って、どう考えてもおかしいじゃん。
でも行ったんだよね。ちゃんと。
そもそも、れんって何者なのって話
Tinderでマッチしたのは3日前。
プロフィール写真、ぜんぶ屋外で撮ってるやつで、なんか旅好きそうな雰囲気だった。
背が高くて、笑うと目が細くなるタイプ。(好きなやつじゃん)ってすぐ思った。
メッセージのやりとりも悪くなかった。
変に軽くもなくて、かといってかたくもなくて。なんか、テンポが合う感じ。
でもそんなに深い話もしてなかったから、まだよくわかんない人、っていう位置づけだった。
それが金曜の夜中に突然、「今から会える?」って。
いや、図太すぎだろって思ったよ最初。
(でもなんか、嫌じゃなかった。それがまずくて)
深夜の池袋、思ってたより怖くなかった
タクシー乗りながら、なんで行くことにしたんだろうってずっと考えてた。
疲れてたし、明日も予定あったし、理由を探せばいくらでも断れたのに。
たぶんね、金曜日の解放感ってこういう判断を狂わせるんだよ。
一週間ぶんのがんばりが、「まあいっか」に変換されるの。
それをわかってて乗り込んだ自分も、まあ好きだけど。
待ち合わせは池袋の西口。
深夜の池袋って、独特の空気があって。昼間とぜんぜん違う。
なんか、街ごとちょっと気が緩んでる感じ。
れんはもう着いてた。
遠くから見えた瞬間、「あ、写真よりいいじゃん」って思った。(これ毎回言ってる気がするけど本当なんで)
なんか、すごく静かな時間だった
深夜に開いてる小さいバーに入った。
カウンター席で、肩が触れるくらいの距離。
お酒の匂いと、小さいジャズの音と、なんかぜんぶがゆっくりしてた。
れん、話すのがうまいわけじゃないんだよ。
むしろ無口な方で、でもその分、聞くのがすごく上手で。
わたしがしゃべったことにちゃんとついてくるの。
(こういう人、久しぶりかも)ってグラスを持ちながら思った。
聞いてる顔してるけど実は何も聞いてない人って多いから、余計に刺さった。
気づいたら3時過ぎてて。
「時間、大丈夫?」って聞かれた。
大丈夫じゃないけど大丈夫って言った。
転換点は、ほんとさりげなかった
店を出て、少し歩いた。
深夜の街って、音が少ない分だけ相手の声がよく聞こえる。
息の温度とか、足音がそろう感じとか、そういうのがぜんぶ近くなる。
れんがふと立ち止まって、わたしの顔をちゃんと見て。
なんか言いかけて、やめて、笑ったんだよね。
その「言いかけてやめた」が、ぜんぶだった。
言葉じゃなくて、その間に全部あった気がして。
(なんでこんなにドキドキするんだろって、自分でもびっくりした)
その後のことは、ここには書かないでおく。
でも、後悔は一ミリもなかった。
それだけ言っておく。
翌朝、コーヒー飲みながら思ったこと
土曜の朝、窓から光が入ってきて。
ぼーっとしながらコーヒー飲んで、昨日のこと全部なぞってた。
深夜2時に「会える?」って送ってくる人と、それに乗っていく人、どっちも大概だなって思う。
でもたぶんわたし、こういうときめきのために生きてるんだよね。
仕事して、ちゃんとして、それで最後にこういう夜があるから全部帳消しになる。
れんとはまた会うと思う。(思いたい)
なんか、もうちょっと知りたいなって気持ちが残ってるから。
残ってるって、いいよね。それが全部。
もうちょっとだけ詳しい話は、MyFansに書いたよ。
読んでくれると嬉しい🤍


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